« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »

2007年1月の3件の記事

2007年1月31日 (水)

指鹿為馬(鹿を指して馬と為す)

 下の投稿をしてからしばらくたって思い出しました。
 なんちゅー鳥頭。      。・゚ ゜(⊃д`) ゜゚・。

 数年前、悪名高き2chに入り浸っていた頃の、世界史板での話。
 なんといいますか、「政治的に知能レベル及び協調性のレベルが平均値より低いと判断せざるを得ない人」が立てたスレで、常連の皆様にさんざん叩かれてスレ主が引っ込んだとき。

>このスレは歴史オタクの雑談スレになりました。
>だれかネタはない?

 というレスが入りました。
 調子に乗ってぼくはこんなのを書いてみました。

 「主上には本日もご機嫌麗しく、恐悦至極に存じます」
 「趙高か。朕はちと退屈じゃ。なにやら面白いことはないかの」
 「さすれば、このような趣向はいかがでございましょう」

 「ほう? あれはなんじゃ?」
 「ごらん遊ばされましたか。いかがでございましょう?」

 「見事な鹿じゃのう」
 「主上、お間違えになってはいけません、あれは馬でございます」

 「馬じゃと? 鹿であろうが。角がある」
 「いえ、馬にございます、主上」

 「そんなことはあるまい、趙高。あれは鹿じゃ」
 「主上のお間違えでございます... これ、そこのもの、あれは何じゃ?」

 「...ははっ。あれは、あれは... 馬、にござります」
 「その者はなんと申した? 馬じゃと?」
 「これ、そこの女、あれは何じゃ?」

 「あ... は... あれは... 馬かと存じまする...」
 「みな、かように申しております、主上。あれは馬にございます」
 「そうか... そうなのか?」
 「馬でございます、主上。臣の申すことにお疑いありや?」

 「...いや、ない。わかった、あれは馬じゃ」
 「主上には本日もご機嫌麗しく、恐悦至極に存じます」

 蛇足ですが(笑)、「朕(ちん)」とは中国の皇帝のみが使う一人称。日本の天皇も使ったらしいのですが、使った記録は見たことがありません。「主上」とは中国の皇帝に対する敬称で、これも日本でも使われたらしいのですけど、見たことはありません。

 上の話は、「指鹿為馬」がどのようなシチュエーションだったのかいろいろな説がありますけど、一番気に入った説をモチーフにした小話です。 ちょっと受けました。(笑)
 残念ながら多分、歴史考証的には正しくないと思いますけどね。

 ところで、「大漢風」に出てくる趙高には立派なヒゲがあります。宦官にヒゲが生えるとは思えないのですが、なんでそういう設定になっているんだろう?

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月30日 (火)

大漢風 項羽と劉邦

 HDビデオにたまっていた番組を、DVD一枚分になったら落とすのですが、少しため込んでしまいました。いかんな。
 今日はCMカットしつつ「大漢風 項羽と劉邦」(BS日テレ)を見ました。
 16話の「鉅鹿(きょろく)の戦い」と、17話の「鹿を馬と為す」のふたつ。

 これ、日本で云う大河ドラマですね、いろいろな意味で。金のかけ方は遙かに上のようですが。
 どこが似ているかというと、史実をふまえてわかりやすく面白い人間ドラマに仕立てていること。序盤の役者の演技のこなれていない感じまで似ている。(笑)

 項羽(こう・う)を演ずる胡軍(フー・ジュン)は凛々しく傲慢。
 虞姫(ぐき)を演ずる楊恭如(クリスティ・ヨン)は可愛いく淑やか。
 劉邦(りゅう・ほう)を演ずる肖栄生(シャオ・ロンション)は田舎くさく女好き。
 呂雉(りょ・ち)を演ずる呉倩蓮(ン・シンリン)は貴族的で策を弄すきりっとした美女。
 史実ではこの四人が共に生活する事などあり得ないはずですが、良いドラマになっています。

 見始めた最初はしっくりしないと思ったものですが、回を重ねるにしたがって面白くなってきました。

 17話は後半に有名な二世皇帝・胡亥と、宦官・趙高による「馬鹿」の語源、「指鹿為馬」の場面が出てきます。中国史好きにはこたえられない。

 いま気になっているのは、項羽の元で何となく浮いている韓信(かん・しん) ─ 呉越(ウー・ソナ) ─ がいつ劉邦に忠誠を誓うのか、それまでにどんなドラマがあるのか。
 この人は史実ではわりと無頼漢ですが、ドラマでは英雄の風貌はありながらどこか線の細い文武に秀でた知将という設定です。のちに劉邦の元で天下を取り、やがて粛正される悲劇の名将ですが、常に未来を暗示させるような台詞回しに引き込まれます。

 そうそう、放送は字幕付きの中国語ですが、韓信の中国語読みも「かん・しん」と聞こえます。
 何となく面白い。

 全50話だそうです。先は長い。楽しみです。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月 7日 (日)

雲間から日の出。

 あけましておめでとうございます。1

 正月ですね!
 日の出の写真を載せてみます!

 ご飯を1.5合炊いて、朝4時に起きて、おにぎりを作って、車で海にむかうとちょうど日の出に間に合います。今年は雲が水平線にかかっていたのですが、その上の雲の切れ間に太陽がうまく出ました。

 今年はいいことがありますように。
3 5

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »