指鹿為馬(鹿を指して馬と為す)
下の投稿をしてからしばらくたって思い出しました。
なんちゅー鳥頭。 。・゚ ゜(⊃д`) ゜゚・。
数年前、悪名高き2chに入り浸っていた頃の、世界史板での話。
なんといいますか、「政治的に知能レベル及び協調性のレベルが平均値より低いと判断せざるを得ない人」が立てたスレで、常連の皆様にさんざん叩かれてスレ主が引っ込んだとき。
>このスレは歴史オタクの雑談スレになりました。
>だれかネタはない?
というレスが入りました。
調子に乗ってぼくはこんなのを書いてみました。
「主上には本日もご機嫌麗しく、恐悦至極に存じます」
「趙高か。朕はちと退屈じゃ。なにやら面白いことはないかの」
「さすれば、このような趣向はいかがでございましょう」
「ほう? あれはなんじゃ?」
「ごらん遊ばされましたか。いかがでございましょう?」
「見事な鹿じゃのう」
「主上、お間違えになってはいけません、あれは馬でございます」
「馬じゃと? 鹿であろうが。角がある」
「いえ、馬にございます、主上」
「そんなことはあるまい、趙高。あれは鹿じゃ」
「主上のお間違えでございます... これ、そこのもの、あれは何じゃ?」
「...ははっ。あれは、あれは... 馬、にござります」
「その者はなんと申した? 馬じゃと?」
「これ、そこの女、あれは何じゃ?」
「あ... は... あれは... 馬かと存じまする...」
「みな、かように申しております、主上。あれは馬にございます」
「そうか... そうなのか?」
「馬でございます、主上。臣の申すことにお疑いありや?」
「...いや、ない。わかった、あれは馬じゃ」
「主上には本日もご機嫌麗しく、恐悦至極に存じます」
蛇足ですが(笑)、「朕(ちん)」とは中国の皇帝のみが使う一人称。日本の天皇も使ったらしいのですが、使った記録は見たことがありません。「主上」とは中国の皇帝に対する敬称で、これも日本でも使われたらしいのですけど、見たことはありません。
上の話は、「指鹿為馬」がどのようなシチュエーションだったのかいろいろな説がありますけど、一番気に入った説をモチーフにした小話です。 ちょっと受けました。(笑)
残念ながら多分、歴史考証的には正しくないと思いますけどね。
ところで、「大漢風」に出てくる趙高には立派なヒゲがあります。宦官にヒゲが生えるとは思えないのですが、なんでそういう設定になっているんだろう?
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