カレーの市民
イギリスの歴代国王の中でも人気の高いエドワード2世の治世の時、百年戦争が勃発しています。当時イギリス国王はフランス南部に広大な領土を持っており、開戦初頭では優位に戦いを進めていました。 1346年7月にノルマンディに上陸した英国軍は、8月にクレシーの戦いに快勝し、その余勢を駆って1347年に、英仏海峡に面したフランスの港町、カレーを陥落させます。
そのとき、このロダンの銅像で有名なカレーの市民6人による嘆願が起きました。
この銅像は、上野 西洋美術館の正面に野外展示されています。
右側で胸を張ってカレー市の鍵を握りしめるのが、ジャン・デール。
その左でややうつむいているのが、リーダー格である長老のユスター・シュウド・サン=ピエール。
左むこうで日差しに手を掲げているのがジャック・ド・ヴィサン。
ジャック・ド・ヴィサンに励ますように語りかけているのが中央のピエール・ド・ヴィサン。
左手、呆然としているのがジャン・ド・フェインウ。
絶望に頭をかきむしっているのが、アンドリュー・ダンドル。
この事件は、中世において、自己犠牲と献身、そして騎士道精神の発露とされています。
たしかに、ルイ13世の治世下で起こったラ・ロシェル包囲戦よりは「人道的」といわば言える。
しかし、本当はなにがあったんでしょうね。(笑)
| 固定リンク | 0
「歴史マニア」カテゴリの記事
- 「信長政権 本能寺の変にその正体を見る」読了(2014.07.28)
- あ、忘れていた。サンファン・バウティスタのネタ。(2014.07.19)
- 「冬のライオン」放映(2013.07.26)
- で、サンファン館はどうなったかというと、(2013.05.26)
- m(_ _)m 「八重の桜」ネタ記事、間違い間違い(2013.05.14)
最近のコメント