叩頭...
叩頭、ってのは中国や朝鮮で行われた、偉い人に対する臣下の令ってヤツです。
正しくは、三跪九叩頭の礼(さんききゅうこうとうのれい)。
仰々しいもので、儀式としては面白いかもしれないが、中国以外の国でははなはだ不愉快なものです。
実は、貧乏なのに、帆船ファンの間でヒソカに流行っている「テメレア戦記」の第二巻を買ってしまったのです。これで明日から大根メシか?(笑)
これをネタにしようかと思ったけど、ぱらぱらっと見ていて、英国人の主人公がこれをさせられて大変不愉快に思うシーンがちらっと出てきました。
そこで、思い出してしまった。不愉快極まる話を。
日本語版のWikiによるサイトはここです。 →三跪九叩頭の礼
日本では、こんな風習はないし、過去に外国に対して行ったことはないはず。
そこで、英語版のWikiはここ。 →Kowtow
この中でさりげなく、a Korean source, in 1596 として、豊臣秀吉が中国・明の権威に対して、五拜三叩頭の礼を行ったと書いてありますねぇ。
そんな事実はあり得ないのですが、ソースがKoreanならばあり得る。
あり得るってのが、困る。不愉快。
これを元に、韓国人のある人は、韓国人が最も憎む秀吉でさえ中華帝国に叩頭したのだから、日本は中国の属国であり、中国の長男である朝鮮の子供である、と言って、少しでも自分たちを上に持ってこようとする。
韓国人の中には、こういう不正確な史料を元に他人を貶めることが平気な側面を持つ人がいます。残念ながらこれは事実です。韓国の国内でも互いにそう言う手段で争うことがあるようですが、それを海外、日本に対しても平然と行うのは止めて欲しい。
だれかこのWiki、書き直してくれないもんかな。
これについて、EnjoyKoreaである人が、在米韓国人の投稿に違いない、と言っておりましたな。
確証はないので、決めつけはしません。ものを知らない欧米人かもしれないしね。
でも、VANKなんて組織が現に存在し、活動している国となると、むげに否定はできない。ヤレヤレですよ。
鐵太郎には、よい韓国人の知己もいます。ものがわかっている人も多い。しかし、こういう国民性が時々見える人もいます。これは、嫌だな。
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コメント
中華帝国ではいろいろと特殊なセレモニーを定め、これを「礼」として国家の権威づけを行いました。あれだけどでかい国ですから、国家を統合するための権威づけは必要だったのでしょうね。
文化的に下流にいた東アジアの諸国は、嫌も応もなくそれを受け入れたのはしかたがない。
日本でも、言葉としての「叩頭」を使うこともあっても不思議じゃない。
でも、日本って国は、中国から微妙な距離を持ち、良きにつけ悪しきにつけその距離を利用していたのですよね。その点が韓国や旧満州やベトナムなどとは違うのです。
玄界灘に幸いあれ。( ̄ー+ ̄)
投稿: 鐵太郎@管理人 | 2008年12月30日 (火) 00時42分
これはまた、ずいぶんとめんどうくさい儀式ですね。
蘇我入鹿は襲撃されたとき天皇に向けて叩頭し、何の罪なのかわかりません!!と叫んだそうですが・・・・・この”叩頭”は手をつく動作を大げさに言ったものでしょうね。非常時もいいところですし。
投稿: ダブルエンダー | 2008年12月29日 (月) 22時01分