「始皇帝 中国を作った男」見たよ
むろん、NHK-BS プレミアム8 の「“皇帝”たちの野望」シリーズです。
第一回放映は、タイミングが悪くて見ることができなかったので今日の再放送で。
ちなみに、7月7日(火)午後2:00~3:30 にもう一度BShiで再放送する予定だとか。
うん、これってけっこう期待していました。
面白い題材だし、ラインナップが「ヘンリー8世」、「ピョートル1世」、「ルイ14世」、「ナポレオン」と続くらしいから。
ちょっとした不安は、日本側解説に井沢元彦氏がいること。この人の歴史観って、ちょっと片寄っているもの。 ( ̄ー+ ̄)
さて、内容は。
金をしっかりかけた良い映像ですね。色合いもきれいだ。若干違和感はあるけど、まぁいいか。
始皇帝・嬴政(えいせい)の性格付けの解釈も、説としては面白い。そんなに突飛なものではないしね。
水銀による害という説ですべてを説明しようというのは、ちょっと無理があると思うけど。
後継者を巡る陰謀なども、特に新しい解釈はなし。そんなものでしょうね。
無表情な兵士が、役者としてけっこうリアルで良かった。
あれっと思ったのは、例によって軍装。この時代にこんなに騎馬兵が? しかも鐙(あぶみ)をつかっているよ?
前漢中期になるまで、中国では騎馬兵は主力とはなりません。また、鐙によって馬を自由に制御できるようになったのは、もっとずっと後の時代のはず。
北方の放牧民がなぜ強かったのかというと、鐙のない時代に馬と共に育って自在に使いこなせたから。衛青と霍去病が軍事バランスを変えるまでは、中国では騎馬兵はごくわずか。機動兵器あるいは指揮官が騎乗する兵器としては、戦車があるだけのはず。
兵馬俑坑に騎馬兵はいたかなぁ? いずれにしても、秦の国の主力は弩弓と矛を持つ歩兵ですよね?
それと、暗殺事件。国士と讃えられた有名な刺客、荊軻(かくか)に、こんな情けない顔の役者を使うとは何事?w ヽ( )`ε´( )ノ
制作は「LionTV(イギリス)」だそうな。ここ、知りません。
この手の番組というのは、番組を作っている国の学者が立てた学説・解釈を軸に進めます。日本の番組なら日本の史学者の説、韓国で作ればむろん韓国人がかくあるべしと考えた学説。
中立であろうとしても、あちらの人が番組を作れば、やはりあちらの視点で描かれます。ゲストに何人中国の学者が出てきてもね。NHKは編集でコメントを追加したぐらいですよね。
そうそう、何十万という当時の中国の軍勢の激突を、どの程度認識していたかはわかりませんが、話半分に聞くということをしないのは、やはりアジアの史学者じゃないな?(笑)
最後の方のカリフォルニア大学リーゲル教授とやらが、遺跡の水銀のデータを見ながら熱っぽくこれは中国の地図を表すものだと説明するところは、思わず笑ってしまいました。翻訳がどうなっているのかわからないけれど、もし正確な訳ならば、この程度の点々の連なりを中国地図だと言うのはあまりにも短絡的ですよ。ほかにもっとこれを補完する史料がなければ、そんなことは言えないですよ。
それでも、けっこううまく描いていたんじゃないかな、これ。けっこう楽しめました。
井沢さんのコメントも、ほんのつけたりという感じで、ただの補足説明にしかならなかった。残念。 ヽ(○´3`)ノ フッ
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 溶ける糸:刑事コロンボ(2009.10.23)
- ネアンデルタール人との混血?(2009.01.12)
- 人形劇「新・三銃士」!(2009.10.17)
- ひみつを下さい?(2009.08.01)
- わあわあわあ (ノ_-。)(2009.07.29)
「歴史マニア」カテゴリの記事
- 26日の「歴史秘話ヒストリア」(2009.08.23)
- ナポレオン@「名将の采配」(2009.07.22)
- 真田昌幸@「名将の采配」(2009.07.15)
- 鐙(あぶみ)と馬具の話(2009.07.10)
- アレクサンドロス@「名将の采配」(2009.07.08)


コメント