今週のはやぶさ君(09/11/26)と雑感
なんとか復活したはやぶさ君。
→今週のはやぶさ君
「こんなこともあろうかと」式の修理を受け、帰還軌道を飛翔中。
ここを見ると現在ほぼ火星軌道を横切る位置にあるようですね。これから地球軌道まで降りてきて、地球軌道の太陽側にちょっとだけ回り込んで、それから地球に帰還となるようです。
いまもなおイオンエンジンを噴かして軌道修正を行う必要があるのだとすると、慣性飛行でのんびりという訳にはいかないのでしょうね。少しずつ少しずつ加速を行わないと帰って来れないのかな。がんばれ。
右グラフ、例によってクリックすると大きくなります。→
レンホーさんが妙に目だつ「事業仕分け」の中で、JAXAにもメスが入ります。
今回の「仕分け」に関しては、「無駄を省く」ということが錦の御旗なのですが、切実な問題、あるいは切実でなくてはいけない問題は「支出を何が何でも減らす」ということじゃないかな。論点が違う中で、いつもの総論賛成・各論反対が起きているような気がします。
JAXAとしてはGXロケット計画カットが大きな問題のようです。
個人的にはすでにこれは見切りを付けるべき失敗であると思うのですが、見方を変えれば別な判断はできるのかも。
しかし、「夢がない」だの「男のロマン」だのという言葉は、反論にもなっていない。必要なら、素人にはっきり説明できなくちゃいけないはず。
なにしろ、国は金がなくて借金まみれなのですから。
会社で金がないときは、製品のための部品・材料は別として、ファイル一冊、抵抗一個、ドライバー一本買うのにもその緊急性を説明させられます。あとでもいいのなら今買うな、と何度も言われます。
今を乗り切るためなら、しばらく我慢しなくちゃいけない。
今日の晩飯を食えなくてもこれが必要だと思うのなら、胸を張ってそう説明し、納得してもらえればいい。象牙の塔の正論や、アニメオタク的な熱血根性論では通りませんよ。
自分より隣が得をすることは納得できない人がいるし、目だつヤツを叩けば偉くなったように勘違いする人もいる。レンホー叩きをしても、日本の借金は減らないと思うけどね。
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コメント
☆柴崎閣下 ど~も
これはこれは良ひものを!
佐渡先生がなにゆえ技術に詳しいのかはおいといて、なかなかの力作ですな!w
投稿: 鐵太郎 | 2009年12月 6日 (日) 18時11分
「こんなこともあろうかと」に反応してこんなのを作った人がいましたよ。まずはご報告まで。
http://www.youtube.com/watch?v=9LC_bRtUimU
投稿: 柴崎 薫 | 2009年12月 6日 (日) 13時24分
☆hush猊下、ご無沙汰。
いろいろ批判はあるようですが、そもそもあの「仕分け」のおかげで、予算折衝とはどういうものなのか皆がもっと知ることができたのはいいことなんじゃないかと思っております。
「そんなことが本当に必要なんですか? 無駄じゃないんですか?」
と嘲るように言われたとき、胸を張って
「これは絶対に必要です!」
と断言してデータを並べて反証すればいいのに。官僚的な文言とか、こっちにも何か言わせろなどと情けないことを言っては、マスコミの誘導で国民の同情は買えても、折衝相手の共感は得られないのじゃないかな。
一食抜いてもいいからこれは必要なんです! と言えないなら、言い負かされて言うなりになるしかないと思うけどなぁ。
公の場で戦えるんだから、もっと頑張って欲しかった。残念。(ノд・。)
投稿: 鐵太郎 | 2009年11月27日 (金) 19時35分
国民一人当たりの借金が、ほとんどが国内で調達できているのだから借金ではなく資産だと言う視点があるのは理解しながらも、約850万円と言うのは凄いなと思います。ほんの少し前までは約500万円と言われていたのですから、何に使ったのと思うのですが、増えたほとんどが利子ではないかと思うわけで、これはやはりまずいだろうなと思うわけです。
そう言う中で、JAXAだけを特別扱いするわけにもいかないのでしょうが、はやぶさを設計された方は素晴らしい仕事をされておられますよね、そう言う伝統を消してしまうような削減にならない事を祈っております。とは言え、これだけの仕事をされる方々ですから、きっと逆境に打ち勝たれるのでしょうね。
いつまでも冬と威張らすわけにもいきませんからね。
Fight !
投稿: hush | 2009年11月27日 (金) 19時06分