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2010年1月 7日 (木)

「第三課」ってなんだろう?

 ペリー・ローダン・シリーズの第51巻の後半は、「第三課、介入す」です。
 ローダンが人類を統率する太陽系帝国において、最初はローダン直属のアラン・D・マーカントが率いる情報部が行っていた諜報・謀略戦が、もっと組織だった下部組織で行われることとなったのです。
 この長であるナイク・キント(Nike Quinto)がこの後、いろいろと活躍します。

 この場合の「太陽系帝国(Solares Imperium)」とは、東洋で考える帝王・皇帝が統治する国家ではなく、前期のローマ帝国のような「市民の第一人者」が「帝権(Imperium)」を行使して国家を統率する政体です。だからローダンの肩書きは「第一執政官(Erster Administrator)」とか「大執政官(Großadministrator)」とか呼ばれ、選挙で選ばれています。一応ね。
 まぁ、そもそもローダンの設定って、ドイツ人SF作家の目指した理想的な人類社会をリレーで書いているので、あちこちつぎはぎでおかしい上に矛盾が多い。これはしかたがないけどね。
 むしろ、よく決定的な破綻をせずに今に至っているのかの方がすごい。

 ここで「第三課」という言葉、気になりました。どこかで聞いたような。
 ドイツがらみで二つばかり、記憶に引っかかる。

 わが遅動信管の頭脳は、一週間後にようやく作動します。
 「鷲は舞い降りた」で、カナリス提督の組織にこんなのがなかったっけ?
 そんなわけでこの本を読み直したのです、実はね。
 そう、44ページにありました。
 カナリス直属のZ部の第三課課長がマックス・ラードル中佐なのです。
 この作品が最初に発表されたのは1975年。
 ローダン第100巻「第三課(Abt.Ⅲ greift ein)」が発刊されたのは1963/8/16。

 ヨーロッパ諸国の、国家体制とか戦争とかに対する意識の中での情報戦・諜報戦のウェートの高さ(というより、今も続く日本の意識の低さ)について再認識するのは面白いのですが、これはまた別な話。
 
もうすこし頭が回ってくると、もう一つの「第三課」が記憶の中から浮かび上がるかも。
 ちょっと隔靴掻痒な気分です。

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コメント

☆hush猊下 どうも。
 うーむ、第三課。
 いまだに記憶の底に沈んだままですが、どこかで読んだ記憶があるのです。隔靴掻痒ですよ、ホント。
 ドイツに関連することまでは覚えているので、考えられるのはやはりWW2の諜報組織だと思うのですが...

 第5列って、最初に読んだのは中学生の頃かなぁ。
 日本人って、こういう諜報とか情報とかについて疎いのは、江戸時代に軍事的に腑抜けにされた斉ですかねぇ。戦国時代は諜報戦などは日常茶飯事だったはずなのに。(^-^;
 

投稿: 鐵太郎 | 2010年1月15日 (金) 22:58

 「箱館売ります」という本を図書館で借りて読んでいるのですが、そこにロシアの秘密警察の前身である皇帝官房第三部というのが出てまいります。調べてみると、実在の機関のようです。
 もっとも、数字、諜報機関というと「第五列」という言葉がぱっと浮かんだのですが、こりゃ死語ですね。
 

投稿: hush | 2010年1月15日 (金) 22:06

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