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2010年6月17日 (木)

「Queen Victoria 至上の恋」見たよ

 いろいろ書きたいことがあったけど、すぱっと忘れてしまったので、思い出してから書こう。(笑)
 ところでツイッターって、支離滅裂なことが言えていいね。でも某前首相の最後のつぶやき、だれか普通の日本語に翻訳してくれないかなぁ。意味がわからん。

Mrs_brown 「Queen Victoria 至上の恋」とは、英国近代史に名高いヴィクトリア女王と、彼女に仕えた一人のある使用人の物語です。
 NHK-BS2で、6/16に放送されました。

 ヴィクトリア女王(1819/5/24~1901/1/22)については、「ヴィクトリア女王」(著:君塚直隆)もありますし、スタンリー・ワイントラウブによる有名な著作もあり、他のいろいろな著作などにより史実的には情報は出そろったと言っていいようです。
 しかし、あまり書かれない事実もあります。その、有名な彼女の偏愛を、この映画では正面に据えて描いています。

 夫君であるアルバート公が死んだ(1861)のち、スコットランドのバイモラル城で使われていた使用人ジョン・ブラウン(1826/12/8~1883/3/27)が、喪に服すとして引きこもってしまったヴィクトリアの使用人となります。
 映画では侍従と言っていますが、彼は役職としては使用人(servant)ですね。侍従(chamberlain)ではありません。もっと身分は下。階級制度の厳しいヴィクトリア時代では、紳士未満の階層は扱いが違います。

 彼の無骨で忠実な仕え方によって、頑なだった女王が彼にだけは心を開き、深く信頼するようになる。しかし王太子アルバート・エドワードを始めとする王室のメンバーには疎まれ、憎まれる。
 王室を敵視するグループからは、彼と女王の間が疑われ、女王を貶めようと根拠もなく女王を「Mrs. Brown」と呼ぶ声さえ聞こえる。
 やがてブラウンは肺炎で死に、女王は再びひとりぼっちで取り残される。周りにいるのは、彼女を女王として敬慕し、恐れ、離れてそのひと言ひと言に耳を懲らす人々だけ。彼女を一人の友として見てくれるものはいない。
 では、はたして女王とブラウンの間には何があったのか。

 こういう話は、常に現代人が陥りやすい陥穽、つまり「あの時代の人もわたしたちと同じ人間だったはず」という色メガネで見がちなもの。
 その見方に多少引きずられている感じはありますが、この映画は、この頑固で我が儘で意志が強く直観的な政治判断ができた統治者と、無骨で真面目で忠実で自制心と克己心を持った男を、あるがままに描こうとしたようです。

 彼らが実は秘密結婚していたというのは、いろいろな前提から言ってありそうにないと思われますが、失われたブラウンの日記が発見されない限り永遠の謎でしょうね。

 映画としては、全体に照明が暗い感じでしたがヴィクトリア時代の風俗が見られてなかなか面白い。エドワード王子の妻アリックスはもっと首を覆う衣装だったんじゃないかな、と思いましたが、あのくらいが正しいのかもしれませんね。  参照→「殿下と騎手」

 Judi_dench_as_mところで、最初に見て驚いたのは、この女王に面識(笑)があったこと。
 おやぁ、「M」じゃありませんか。そう、最近の007映画で、ジェームズ・ボンドの上司となっているあの怖いおばさん。
(右写真)
 デイム、つまりナイトの称号を持つ俳優、ジュディ・デンチ(1934/12/9~)ですね。映画の当時60代に入っていましたから、40代の女王をその年で演じた訳です。
 ヴィクトリア女王という希代の烈女を演じるとしたら、このくらいの貫禄が必要という事でしょうか?
 ( ̄ー+ ̄)

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