「第九軍団のワシ」ネタ追記
画像が一つあまったと思ったら、なぁんだ、 「第九軍団のワシ」読んだよ♪ を書くとき、調べた資料じゃないか。もったいないので貼っておきます。
AD125年当時、つまりこの物語の数年前のローマ軍団の配置地図の一部です。
ハドリアヌス帝(在位:117~138)の時代で、ローマ帝国が国境を固定して国内が整備されていった頃です。
一応30個軍団がリストアップされていますが、定員に達していないとか、現役ではないものもあったはずです。金鉱・銀鉱の場所が示されているのが面白い。なるほど、金がなければ軍隊を動かせないのですね。
第9ヒスパニア軍団は記録上、低地ゲルマニア、現在のオランダ付近に駐屯した訳ですね。形の上では復活しているようです。
なにしろ、サトクリフがこの本を書いてから半世紀以上経過しています。作家の調査しきれなかったもの、新しく史料が発見されたものもたくさんあるのではないでしょうか。
このあたりは、突っ込んで調べてみると面白いのかもしれません。
いずれ、暇とやる気が出来たら調べてみようかな。(,⌒-⌒)v
それと、作中でボーディッカと訳語されたケルト人の女王の伝説が、この物語に絡んできます。Boudica、Boudicca、Boadiceaなどとも綴られる、AD60年頃にローマに叛乱を起こした女王ですが、イギリスではその名はずっと伝えられているようですね。リンゼイ・デイヴィスの密偵ファルコ・シリーズは舞台がAD70~80年くらいですが、ここにもこのネタが出てきます。
この伝説についても書きたかったけど、煩雑になるので避けました。(でもここに書いているなぁw) こういう英国の伝統って、面白いね。
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