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2011年8月 9日 (火)

フリントロック式のライフル銃

真面目な研究などではありません。
思いついたネタを書くだけ。

あ、石を投げるなら青爺さんに投げて!(,⌒-⌒)v

「モヒカン族の最後」は、フレンチ・インディアン戦争 (1755-1763) を背景にしています。
これはヨーロッパで起きた
七年戦争 (1756-1763) を背景に、アメリカ植民地で起きたイギリスとフランスの戦争です。

ヨーロッパの戦争は、プロシアのフリードリヒ大王による戦争の一つであり、国家と国家の合従連衡のパターンがこれでもかと繰り返された当時の戦争の一つです。これについて語れば長~~くなるし根気もないので、今回は割愛。(,⌒-⌒)v

ヨーロッパでは、今回は暴れん坊プロシアと打算のかたまりのイギリスがタッグを組んで、フランス、オーストリア、ロシア、スウェーデン、そしてスペインなどと戦ったのですが、新大陸では違った。
この騒乱を利用して新大陸のショバを俺たちでシメてしまえ、という英国の思惑があり、英仏の激突に終始します。むろん、利用できるものはなんでも利用しちまえとばかり、現地での戦闘員として最高の技量を持った現住民、インディアンを両方ともフルに活用します。使役します、といってもいいかも。

「モヒカン族の最後(The Last of the Mohicans)」とは、この時代の中でモヒカン族が最期を迎えた悲劇  ではなく、モヒカン族の未来を担うはずの若者の死を描きます。詳しくは週末をお楽しみに。(いいのか、約束しちゃって?)

そこに、「長い銃(Long Rifle)」という名で呼ばれる白人の男が出てきます。本人は自分の小銃を「鹿殺し(Kildeer)」と呼ぶのですが、その銃身の長い小銃を駆使して敵を容赦なく狙撃する勇者の名を、敵味方のインディアンは「長い銃」という名で呼んで讃えた訳。
詳しくは週末を(ry

 

ライフル、つまり銃身の中に螺旋状のミゾ、施条を刻んで弾に回転を与えるという発想は、火縄銃のような昔の鉄砲を考えると、そうとう近代になってできたようなイメージがあります。しかしその歴史は以外に古い。
なんと1400年代、つまり近代的な鉄砲の曾祖父の時代からその発想はあったらしい。丸い玉をそのまま撃つより、回転を与えた方が真っ直ぐ飛んで有利なんだぞ、というもの。
野球のボールが、きちんとコントロールしないと曲がってしまう事を考えれば明らかですね。厳密に言うと、ピッチャーが投げる野球のボールはほとんどが曲がっているのですけどね。主に、スピンを掛けて上の方へね。

さてライフル。
そんな訳で、丸い先ごめ銃であっても、量産品のものでなく金をかけて中を削って施条(ライフル)を彫った鉄砲、すなわちライフル銃はかなり昔からあったのです。

デメリットは、まず価格。ライフルを手作業で彫り込む、あるいは削り出す技術にかかる費用ですね。
それから、装填する手間。丸い弾を皮、紙、布などで包んでひとまわり大きくし、火薬を詰めたあとで銃口から押し込むのです。ただ転がし込んだだけですむ滑空の、つまり内側がつるつるの銃身の鉄砲より遙かに手間がかかる。時間がかかる。
反動が大きいという話もありますが、それはまた別な問題。

だから、一般的にみながライフル銃を持てるようになったのは、産業革命ののちに、動力による精密旋盤、ボーリング装置ができるようになって以後です。

 

そこで一つ疑問。
ナポレオン戦争時代には、有名なベーカーライフルという小銃がありました。
じゃあ、「長い銃」が持っていたライフル銃はなんだろう?

ネット友人のhush氏より、ミニエ銃ではないかという御指摘をいただきました。
が、ミニエ銃はベーカーライフルよりあと、丸い弾が椎の実型になったものなので残念ながらちがう。

只野氏より、ファーガソン・ライフルではないかという御指摘をいただきました。
ただしこれも、アメリカ独立戦争(1775-1783)のころに開発されたものらしいので、ちょっとちがうかも。

某サイトより転載。(元サイトが消えてしまってキャッシュしか残っていないので...)

1775年にアメリカ独立戦争が勃発すると独立軍(アメリカ軍)はヨーロッパの狙撃ライフルよりも遙かに長く軽量かつライフリングを持つペンシルバニアライフルやケンタッキーライフルを使用しイギリス軍を圧倒した。45口径のペンシルバニアライフルは油を染み込ませた布に弾丸を包む装填方式で350m先の人間を狙撃するに十分な能力を持っていた。
一方イギリス軍はフリントロック機構を持つ後装式ライフル、ファーガソンライフルを発明。ファーガソンライフルはトリガーガードを回転させネジ式プラグをバレル後端から下方に降下させそこから弾丸と火薬を装填。装填後はトリガーガードを回転させ元に戻し射撃体勢が整った。ファーガソンライフルは命中精度も去る事ながら速射性に優れており1分間に6発の射撃が可能で雨や風の中でも問題なく射撃が行えた。1776年にファーガソンと彼のファーガソンライフル、そして訓練された兵士がアメリカに送られたが絶対数の不足から戦線を好転させるには至らず、ファーガソン自身も1780年のキングスヒルの戦いで戦死、ファーガソンライフルは歴史に埋もれていく。

キャッシュのURLはここ

じゃあ、「長い銃」が持っていたライフル銃はなんだろう?
ペンシルバニアライフルやケンタッキーライフルとよばれた小銃だろうか?
わからん。

宿題ですな、これは。

 

ところで、弾に回転を与えることによって弾道が安定するはず、という理論は、ちょっと調べてもどこにも書いていないのですが、小銃が生まれて以後ではないと思います。
誰かがすでにもうどこかに書いているでしょうが、もっと前からあったはずです。
絶対に。

弓矢の矢の、矢羽根には、回転を与えるためにわずかなひねり、あるいは裏表を回転するようにそろえた羽根が付いているのです。少なくとも、紀元前後の時代には間違いなく。
そうでない矢も、むろんあったでしょうけど、ちゃんとした職人の手になる矢は、洋の東西を問わず回転するように作られていたのですよ。

だから、ライフリングをほどこすという発想は、画期的ではあるけれど人々はその原理を知っていたんじゃないかな、当時でも。

いや、ただそれだけ。
ホントに書きたかったことは実はこれなのに、ここまでが長いな。 (,⌒-⌒)v

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コメント

☆icbm様 ようこそ
 なるほど、物理学的な要因から追っていますね。
 これは、面白い資料をありがとうございます。

 とはいえ、椎の実型ならともかく級形では、その恩恵もあまり感じられないかなぁ。いや、松坂投手のジャイロボールの話もあるし、影響がないとは思えない... 嗚呼、むずかしい。
 いずれにしても、経験則のようなもので、ライフルも
  うまく行くはずだよね
     ↓
  うまくいくじゃない じゃあ、これで行こうや
 となっていったんでしょうね。

 うーん、難しい。(笑)

投稿: 鐵太郎@某所 | 2013年2月 4日 (月) 13:08

物凄く今更ですけど、
http://miraikoro.3.pro.tok2.com/study/mekarauroko/jyuhou_to_rekishi03-07.htm
ここより、回転させると掛かる抵抗が均等になって直進するとか。

投稿: icbm | 2013年2月 3日 (日) 13:48

書き忘れた。

むろん、コリオリの力による弾道の曲がりはあるけどね。
それはおそらく、たいした曲がり量ではないと思う。計算してみないとわからないけど。

投稿: 鐵太郎 | 2011年8月 9日 (火) 22:20

☆青爺様
いわゆるジャイロ効果というものは、球形である以上期待はできないと思われますな。
この辺については意外に思われるだろうけど、「ミニパト」という冗談みたいなOVAの第一話で面白い説明がされているので、参考までに。(,⌒-⌒)v

そういう意味で、物理的には矢羽根にひねりを入れるのとは別な意味合いであったのだろうと考察するのであります。(ふっふっふ)
そこで個人的見解でありますが、このライフルによる効果とは、意識して進行方向を軸線にした回転を与えることで、無作為に与えられる回転を制御した、あるいは阻止したのではないかと思われるのであります。
つまり、進行方向以外の軸線で回転することによってどこともわからん方向へカーブ、シュートしてしまう事を防ぐ効果があったのではないのかな。

結果として直進性はよくなり、射程は伸びる。そういうことじゃないかな。

投稿: 鐵太郎 | 2011年8月 9日 (火) 22:16

その方面の知識がないのでよくわからないが 球形の弾丸を回転させて 弾道が安定するのかなあ? 左右にぶれる範囲が小さくなってグルーピングはまとまるにしても 直進せずに 回転方向に曲がってしまいそうな気がするんだが。 

投稿: bleu | 2011年8月 9日 (火) 21:55

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