親父が倒れた
昼ごろ、いきなり弟よりケータイにTel。
「親父が倒れた。連絡取れるようにしておいてくれ」
で、切れた。
相変わらず、せっかちな奴だ。
待つこと30分、追っかけて次のTel。
「喉をつまらせて息ができなくなったので、救急車を呼んだらしい。とりあえず問題なし。でも、トシだからね」
「そうか、すまんかった」
で、切れた。
相変わらず、ry
夕方になって母にTel。
入院して、安定しているとのこと。
元気ではない、むろん。相変わらず、ずっと寝たきりで、話もできない状態だったし。
最近、ますます食も細くなったらしい。
「一応、覚悟はしておいてね」
と母が始めてそれらしいことを言った。
うちは、ウェットな感情をあらわにすることを嫌悪する風潮がある。父の死が目前であっても、いまさら愁嘆場はない。
母がそのまま泣き崩れる方が、よほど怖いな、とその刹那おもった。
父の父は、僕の生まれる前に病死した。その姿は、写真でさえ見たことがない。
父の両親は、そういえば、長男を学生時代に失っている。
とりとめなく、いろいろ考えるうちに、そのことを思い出した。
そうだ、いろいろ人生の暗転を体験して、絶望したことも幾つもあったけど、少なくとも僕は、この父には息子に先だたれる不幸は味わわせなかったな。
それしか孝行できなくても、ないよりましだったのかもしれない。ウン。
いろいろ失望させてごめんね、親父どの。
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コメント
★hush猊下 お晩です。
最近、書き残したものを見ると、愚痴ばかりである事に気づきました。(遅いよw)
こりゃあ、遺憾。脳天気が売り物の鐵太郎の中の人としては、こういう状態はおかしい。
鬱状態??? まさか。
さてさて、親父どのは現状維持ですが、ちょっとだけですが好転の兆しもあり、とりあえず一息です。ご心配頂き、どうもです。
まぁ、先々は長くないにしても、今のところもうちょっと先。
ところで、上の記事で書き漏らしたことがあります。鐵太郎の中の人の伯父は、かなり優秀な人だったそうですが、学生だった大学で自殺したそうなのです。その後、親父どのも祖母も叔母たちも、一言もその話題を口にしないということは、なにか重いものがあったのでしょう。悲嘆のほどはわかりませんが、親父はうちの母にさえほとんどそのことを話さなかったらしい。
だから、状況はわからぬまでもなおさら、そんなことで先立ってはいかんよな、と、(断固たる意志など持っていない中の人には珍しく、)堅く思っているのでありました。
だからなんだって? まァそんなところです。
投稿: 鐵太郎@放浪中 | 2013年11月17日 (日) 21時45分
そうですか。
中の人も大変ですとお書きになられていましたが、それもまた大変ですね。
うちの場合は、携帯のなかった時代ですから、職場に倒れたという一報が入って、病院へ行ったら昏睡状態で、三日目には旅立っていました。元気だっただけに非常に驚いたのですが、その直後に母親の痴呆症が分かったので、嘆く暇もありませんでした。
しかし、鐵太郎様の場合は、充分に孝養を尽くされているように思いますが。
投稿: hush | 2013年11月14日 (木) 22時45分