欲識生死譬(中唐・寒山の漢詩)
欲識生死譬 中唐・寒山 五言律詩
欲識生死譬 生死の譬えを識らんと欲すれば
且将氷水比 且く氷と水とを将󠄄て比えん
水結即成氷 水結べば 即ち氷と成り
氷消返成水 氷消くれば 返りて水と成る
已死必応生 已に死しては 必ず応に生まるべく
出生還復死 出生しては 還た死に復る
氷水不相傷 氷と水と 相傷なわず
生死還双美 生と死と 還た双つながら美し
生死について喩えで知りたいなら、
ひとまず氷と水とに喩えてみよう。
水は固まれば氷となり、
氷が溶ければ水にもどる。
死んだら必ず生まれるだろう、
生まれたらまた死ぬのだ。
氷と水は、たがいを傷つけない、
生と死も、どちらもよいのだ。
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コメント
おや、青爺様じゃないか。
お久しぶり。まだ生きてたのねー?w
なに、最近NHKラジオの「漢詩を詠む」ってのを聞いているのさ。
https://www4.nhk.or.jp/P1930/
気に入ったものを覚えておこうと思うけど、すぐ忘れちゃうのでここに残しておこうかと。
投稿: Falstaffこと鐵太郎 | 2021年1月26日 (火) 19時59分
どうした? 臨終間際の年寄みたいな引用をして?w
投稿: bleu | 2021年1月25日 (月) 18時57分