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2007年7月 2日 (月)

「大漢風」の録画

 「大漢風 -項羽と劉邦-」はBS日テレで毎週日曜日放映しています。今週で第39話。
 どうやら、マイナー番組らしい。 ( ̄~ ̄;)

 今週は、「項羽 10の罪状」。
 戦闘場面は使い回しで、刀がふれあうカンカン・キンキンいう音も使い回しですが、こんな事に突っ込む必要なし。相変わらず、良くできた娯楽作品として楽しめます。
 項羽と劉邦の対決については、もともと史料は少ないし、要所要所を史記の華麗な成句が彩っているいかにも後で作ったようなお話なので、細かい突っ込みは無意味かな。史記の流れを上手くつかんで、面白いお話に仕上げていますね。こんな時代劇なら、大河と同じようなレベルで楽しめるのではないかな。
 武装とか、服装とか、建物とか、食器・酒器などが見ていて楽しいし。

 韓信を演ずる呉越(ウー・ユエ)のとぼけた顔とか、張良を演ずる沈保平(シェン・バビオン)の取り澄ました顔がお気に入り。
 今週は、股肱の臣である龍旦を韓信に討たれ、嘆き悲しむ項羽の演技で終了です。四面楚歌まであと数週間でしょうか。

 途中で気になったこと。(ストーリーとは関係なし)

 武侠小説というものが、中国や韓国では時代小説の一ジャンルとして流行っているようです。まあ、日本の講談調のチャンバラ本のようなもの。忍者マンガに近いと思った方がいいかな。神仙とか、魔術とか、不思議な体術とか、まあそんなものが出てきます。むろん、恋愛もあり。
 これを映像化すると、もう特撮番組そのもの。CGあり、ワイヤーあり、火は吹くは水は出すは。

 「大漢風」の中に、この武侠もののDVDの宣伝が入っています。
 面白いんでしょうなぁ、その方面が好きな人には。
 でもこれ、日本で売れるのかなぁ?

 もう一つ、「毛沢東 万里の長征」というDVDも宣伝していますね。
 偉大なる毛沢東が同志たちを率い、飢餓・酷暑・極寒の艱難辛苦の末に、広大な中国を縦断し、ついに奇跡の大遠征を成し遂げる物語です。
 こののち、毛沢東同志は共産主義革命を成功させ、中国の赤化統一を成し遂げたます。これはその過程の偉大な物語、すなわち中華人民共和国のプロパガンダ映画ですよね。
 おや、ぼくらの住んでいる国って、どこだったっけ?

 毛沢東という人物は傑物であり、歴史上無視できるものではありません。しかし日本では、その成果を英雄として讃える義理はないと思うんですけどね。
 このDVD、6枚組セットで50,000円です。

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