「かくして電気の時代は始まった!」見たよ
NHK-BShiで、こんな番組が放映されました。
2010年9月26日(日)午後9:00~午後9:45
光の偉人 陰の偉人▽かくして電気の時代は始まった!
発明王エジソンと稲妻博士テスラ
この「光の偉人 闇の偉人」という題は、
歴史に名を残す偉人たちの陰には、しばしばその立場を脅かすもう一人の天才がいた。光と陰、二人の偉人の物語を通して歴史誕生の瞬間に立ち会う本格的歴史バラエティー。
というコンセプトで作られたらしい。
今回の対決は、エジソンとテスラ。電気を社会に普及させるという点で大変な貢献をした二人の男です。
エジソンとは、むろんトーマス・アルバ・エジソン(Thomas Alva Edison 1847年2月11日 - 1931年10月18日)
生涯に1300もの発明を行った発明家・起業家。
テスラとは、ニコラ・テスラ(英語表記:Nikola Tesla 1856年7月10日 - 1943年1月7日) 電気技師・発明家。
交流電流、ラジオやラジコン(無線トランスミッター)、蛍光灯、空中放電実験で有名なテスラコイルなどの多数の発明、また無線送電システム(世界システム)を提唱したことでも知られる。磁束密度の単位「テスラ」にその名を残す。(Wikiより)
一般に使う電気の供給システムとして、エジソンは直流を唱え、テスラは交流を唱えたことは有名です。交流のにデメリットがない訳ではないけれど、システムとして直流よりはるかに効率がよく扱いやすいのです。この点で、頑迷なエジソンと開明的なテスラという評価もあります。かつて技術屋の端くれとして、そんな理解のしかたをしたこともありました。
この番組では、原沙知絵と浅利陽介の二人を「キュレイター」という名でコミカルにエジソンとテスラの双方の応援をさせる形で、当時の時代や二人の確執、そしてこの二人がなぜ光と闇に別れてしまったのかを説明しています。
なかなか面白い。
電流戦争と呼ばれる争いの果てに、理論と実績で勝利して世界に交流システムをもたらしたテスラの名がなぜ小さくなり、なぜエジソンが技術界の英雄として残ったのか。こういう説明を聞くと納得しやすいですね。なるほど。
録画し損ねたので、もう一度放映してくれないかなぁ。
こういうのに興味のない人にとっては、技術とか理論の話になると拒否反応があるかもしれませんが、人と人の歴史とか、新進企業が新しい分野を切りひらく時にそこには一つしか椅子がない、と言うような話は面白いと思いますよ。
しかしこの番組、シリーズとして続ける予定なのだろうか?
かなりお金もかけて真面目に作ったように思えるんですが、単発ものって事はないよね?
ググってみても、ちゃんとしたウェブページも見あたらないし、そのへんの情報はわかりません。
NHKって、
番組たまごみたいな、「やってみて上手くいったらフォローしてやろう」的な企画がありますから、これもその流れなのかな?
ググってみて見つけたのは、東京電機大学のこのサイト。番組内で紹介されたエジソンの直流発電機の、国内に現存するものの映像も載っています。ちょっと面白い。近くにいったら見てみたいけど、一般の人は入れるのかしらん??
一つ面白いネタが。19世紀末というと、ホームズの時代でもあるのですが、この当時の貨幣価値で、5万ドル≒7億円(現在の価値)なのだそうな。
とすると、 当時の1ドル≒現代の14000円 という参考値になる。ほう。当時のポンドより若干価値が低いんだね。
なに、個人的な趣味のトリビアですけど。
この記事は、日曜夜に書いたのに保存したまま投稿していなかったorz
タイムリーでなくてすみません。 m(_ _)m
ちょっと手を入れて再投稿します。 再??w
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コメント
あいやー、逆でしたかー。
プクプクと沈ませていただきます(そういえばエジソンという原子力潜水艦がありましたね…)
投稿: hush | 2010年10月 2日 (土) 06時43分
☆hush猊下 どうも。
下士、ぢゃなかった歌詞をさがしてあっちの方は放置していました。m(_ _)m
あ、テスラの方が交流です。でもって、エジソンは自分の直流のメリットを強調するあまり、交流を使うと日とが死ぬんだぞ、とばかり自分の映画会社まで動員して、動物が交流でショック死するところを撮影して公開したのだそうな。
やるなぁ、エジソン。(おいおい)
エジソンも技術者だったから、実は内心では交流の方が今はともかく将来性はあるとわかっていたらしいのですが、どちらもスポンサーを抱えていましたので後には引けなかったようですね。
この番組では、そのへんをコミカルに、でも生々しい映像まで使って説明していました。すごいぞNHK。
再放送してくれないかなぁ。
投稿: 鐵太郎 | 2010年10月 1日 (金) 20時45分
TVが映らないので、どういう番組だったか分かりませんが、対決というより、エジソンがテスラを目の敵にして執拗に排除していったという感じが私にはあります。
テスラの開発した直流は危険であるとしてキャンペーンを張りまくり、ついには直流の危険性を示すために電気椅子に採用させたのはそこまでやるかという気がします(今でも電気椅子は直流だそうです)。
ただ、エジソンは自己の利益を守ろうとする部分が非常に強く、電話機の発明で有名なベルなども彼との特許をめぐるさまざまな申し出にほとほと疲れたと申していますので、被害者はステラだけではなかったようですが。
もっとも、テスラが非常に興味深い人物なので、そちら側に肩入れをした本ばかり読んでいた性かも知れませんが。
投稿: hush | 2010年10月 1日 (金) 20時33分